税とビジネスモデル

ビジネスモデルは仕組み。税と切り離すことはできないので研究します。

クラウドファンディングの成功例に出くわした

200年にわたる日本・エストニア関係史に迫る! | academist (アカデミスト)

 

2020年06月23日(水) 10時00分 から 2020年09月24日 19時00分の間に48万円募るクラウドファンディングがありました。

開始から2日の2020/06/25(金)に既に45万円目標を達成しました。内容も面白いし成約までのスピード感もあり、勝因を考えてみます。

概要

日本とエストニアの交流の歴史を書籍にするという研究プロジェクトです。既に全体予算の一部については目処がついているものの、残りの45万円を募集するとのことでした。

 

見返りが魅力的

1万円付録に、ドキュメント2つと謝辞記載という見返りが非常に魅力的で2020/06/25時点で支援者50人に対して1万円支援したのは32人います。

信用創造した

エストニア大使館とのコラボが確定していて、計画に具体性があります。プロジェクト進行中の資金不足(55/110万円はエストニア大使館から出るとのこと)であるという建付けが、支援者側にかなりの安心感を与えたと感じます。自分の名前がエストニアと日本の書籍に残るのはなんだか誇らしい気がします。銅像建立に寄附する人の気持ちが分かった気がします。

構図としては、エストニア大使館という既に信用を持った人からの支援を確定させた状態でクラウドファンディングをしたことになり、信用創造できた好例と言えそうです。

クラウドファンディングの宣伝広告としての使い方がうまかった

内容が分かりやすく、ハードル低く人の好奇心を引くものでした。加えて、クラウドファンディングという形を取れば、募集段階で認知度の低いプロジェクトでも、興味を持ち投資した人が宣伝するので口コミで広がっていきます。(他にもファンディングの方法がある中で)クラウドファンディングの良い使い方だと感じました。

 

余談: クラウドファンディングでも消費税10%かかる

クラウドファンディングの支援額が今回は千円、五千円、一万円、三万円から選ぶことができました。この基本額には消費税10%が課税されます。追加で支払う分には課税されないようでした。寄附にも普通に課税する…と思わないではないですが、物品のリターンがあるので売買しているだけと税制上なっているのかも。ここは要調査です。