税とビジネスモデル

ビジネスモデルは仕組み。税と切り離すことはできないので研究します。

ドルコスト平均法の損益計算

ドルコスト平均法を用いた場合にいつ手放すべきか、収益はいくらとなるのかを数式で書いてみます。 当たり前の事しか言わないので特に読まずともokです()

以下、買う金融商品の口数をl_i、投入金額をpとし定額、取引額をv_iと売却/解約したい日の取引額をv_{\tau}とします。 積立NISAの場合は取引額(基準額)はl_i=10000口として定められています。10000円をそのまま書き込むとまず売却する日に得られる額Eは次の式で表されます。


\displaystyle E= \sum_i l_i \times \frac{v_{\tau}}{10000}

ここでiはこれまで買った全ての日付のインデックスを表します。 次に、購入した口数l_iを数式で書いてみます。


\displaystyle l_i=\frac{10000}{v_i}p

投資額p(円)に10000(口数)/v_i(円/口数)を乗じて口数を計算しています。 1つ目の式に2つ目の式を代入すると以下を得ます。


\begin{array}{cc}
\displaystyle E=\sum_il_i\cdot \frac{v_{\tau}}{10000} &\displaystyle =\sum_i\frac{10000}{v_i}\frac{v_{\tau}}{10000}p\\
&\displaystyle =\sum_i \left(\frac{v_{\tau}}{v_i}\right) p\\
\end{array}

ということで、これまでの取引時の価格v_iに対する売却時の価格v_{\tau}の比率を 投入金額に乗じたものの和を取ったものが受取額となります。損益に注目するならば


\displaystyle \sum_i \left( \frac{v_{\tau}-v_i}{v_i} \right) p = \sum_i \left( \frac{v_{\tau}}{v_i}-1 \right) p

と書けます。これを踏まえると(当たり前ですが)売却時の価格v_{\tau}は 購入時の価格v_iよりも大きい額となっていると、利益が大きくなるといえます。

ドルコスト平均法は長期の自動投資で時間をかけずに運用益を得ることに主眼がありますので、 単調増加しそうな銘柄を買って、できるだけ購入時より高い基準価格となっているときに売れば それなりに利益が出るでしょう。

参考文献

  1. はてなブログで数式を書く
  2. はてなブログで数式が綺麗に書けるTeXの便利ワザ for 見たままモード